EXHIBITION

#04
Plastic CoastMarch.2024

朝鮮半島と九州の間に浮かぶ列島、対馬。その地は古くより大陸から日本へ、人・モノ・文化が伝来する、交易や交流の重要な地となっていた。そんな島がこの現代では、海洋ゴミが流れ着く地となってしまっている。

日本で最も漂着ゴミの多い市町村と言われる、長崎県対馬市。その漂着ゴミの大半はプラスチック製だが、私たちが都市で暮らす日常生活の中で排出されるプラスチックゴミに加え、もう一つ、海洋汚染の中で見過ごされがちな、大きなプラスチックゴミがある。それが「ゴーストギア」だ。

ゴーストギアとは、漁業から紛失、投棄により海に流れ出る漁網やロープ、ブイや釣り糸などの漁具のことを指す。対馬の海岸には、これらのゴーストギアが、ゴロゴロと人工岩のように積み重なっている。日本海に浮かぶ離島、対馬はスコンと青く美しい海に囲まれているが、その海を見る海岸には大量のゴミ。大都会に大量のゴミ、ではなく、美しい自然の中に大量のゴミ。その異様が、まさにニンゲンの矛盾である。

ゴーストギアは、海を汚すだけでなく海洋生物を傷つけ、生態系を破壊している。海の生態系はニンゲンの生活に不可欠であることは、容易に想像できるはずだ。それが漁具であることから、漁業者でない多くの人々は、自分たちの責任を感じずに、むしろ彼らに安易な責任転嫁を始めるかもしれない。果たして、それは真実であるか?

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