- Till We’re Blue in the Face
- Keeenue
2024
Plastic Container, Mixed Media
460 x 280〜550 x 260mm
日本語で「口酸っぱく」という言葉がある。英語だと「till one is blue in the face」つまり、”疲れて顔が青ざめるまで何度も”という表現になるそうだ。
私たちは口酸っぱく言われてきた。「海にゴミを捨てるな」と。
昨年の夏、このプロジェクトに参加することになり、対馬へ漂着ゴミを見に行った。海岸では青いポリタンクが多く目についた。よく見ると過酸化水素水と書いてあるが、実は漁網の消毒で違法に使われているという塩酸などが隠蔽され、証拠を消すために海に捨てられたものだった。日本海沿岸では年間数千個以上、この青いポリタンクの漂着が確認されている。
地球が誕生した45億年前の海は、塩酸の海だったらしい。酸性雨が海に溶け込み、とても生き物が住める海ではなかった。今とは違って、酸っぱい味がしたという。
- Keeenue
1992年神奈川県藤沢市出身。壁画制作やペインティング作品の発表、アートワーク提供など国内外問わず様々な活動を展開。具象でありながら抽象絵画のような、独創的で鮮やかな世界観は鑑賞者のイマジネーションを誘発し、それぞれの捉え方や気づきを与える。NIKE、Facebook、SHAKE SHACK、ABC-MARTなど数多くのコラボレーションを手掛け注目を集める。
WEBSITE
- EXHIBITION
- #04 Plastic Coast
March.2024
March.2024