Pesticides Impact
長尾洋

2021
Collage, Acrylic, Aerosol on Canvas
594 x 420 x 45mm

利便性や合理化ばかりを求めることで、後世への影響を考えない独りよがりな人間で溢れる昨今、ホームセンターやドラッグストアでも気軽に強力な除草剤や殺虫剤を手に入れることができる様になった。 それらは本当に必要であろうか?時間や手間をかけずに自然をコントロールすることで得るものはなんであろうか?
今回は1983年に発表された亀倉雄策のヒロシマアピールズのポスターをオマージュし、燃え落ちる蝶々を殺虫剤や除草剤のパッケージのコラージュで置き換えた。
制作していた時期もちょうどこのジリジリと暑い日が続く8月。実際に自らのカメラで近所から見える青空を撮影しそれも作品の背景にした。 人間の所業はいつも残酷で利己的で破壊的。そして呆れるほどに自虐的でもあるこの愚かさを共有できたらと思う。

長尾洋
長尾洋
Contemporary Aritst

”僕らは未来の先住民”をテーマに先住民族から現代人にまでに共通する嗜好性、色彩や意匠などをコラージュやペインティングで表現。実際に世界各地で人類共通の美意識や習慣などを調査・体験するフィールドワークも実施している。
これまでにSCOPEアートフェア、LAアートショー、Swizz Beatz主催のNo Commissionなどのアートフェアやイベント、SEA WALLSやSt+art India主催のアートフェスティバルにも参加し、その活躍はNew York Times, HYPEBEAST, JUXTAPOZE、 DAZED AND CONFUSED、LODOWN、HIDDEN CHAMPIONといったメディアにも取り上げられている。現在は名古屋市近郊を拠点に活動中。

WEBSITE

EXHIBITION
#02 Biodiversity

August.2021