車でジャガーを見に行く。人口の水の中で鯨が泳ぐ。赤い世界。
花梨

2021
Acrylic, Collage, Recycled Paper on Cardboard
W482 x H516 mm

周りを見渡すと、全てがあるように見える。ここまで情報が飛び交う世の中で分かったふりをしている。 私たちは、目に見えるものばかりに頼りすぎている。全てを目に見える場所に置いて、わたしたちは今日もどこかで何かがなくなっていくことを知らずに生きていく。

見えてるもの。見えてるものとは。見えて見えない。
車でジャガーを見に行く。人口の水の中で鯨が泳ぐ。赤くなっていく世界。私たちが手を離してしまったから、始まってしまった赤い世界。コントロール出来ていると信じて、落ちていく。

全てを目に見える場所に置いたことから始まった終末の世界。

花梨
花梨
Collage Artist / Model

1997年、東京都生まれ。多摩美術大学で勅使河原三郎からコンテンポラリー・ダンスを学ぶ。中学二年のころからコラージュ作品を創り始め、現在は、GINZAやFIGARO japonなどのファッション雑誌にアートワークを提供するなど、制作を続けている。また、モデルとしてファッションからライフスタイルまで、雑誌や広告で幅広く活躍。

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EXHIBITION
#02 Biodiversity

August.2021